むくみの原因は?
静脈の流れが影響
むくんでいるかどうかは、足を押してチェックできます。
ひざ下15cmあたり、すねの骨の内側を指3本で5秒間強めに押してみて下さい。
くぼみが戻らない方はむくんでいます。
むくみは、静脈やリンパの流れが悪くなり、毛細血管から水分がしみ出した状態です。
血液を心臓に運ぶ静脈の流れが重力の影響を受けるので、足がむくみやすくなります。
また、朝起きた時に顔がむくんでいるのは、日中下半身に溜まりがちな水分が、就寝時に横になることで顔に流れるためです。
特にうつ伏せで寝ていると、むくみやすいので、注意が必要です。
むくみになりやすい人となりにくい人の違いは?
むくみは、男女を問わず誰にでも起こりえます。
では、むくみやすい人とむくみにくい人は、何が違うのでしょうか?
お酒の飲みすぎ
お酒を飲みすぎると、血管から水分がにじみやすく、抗利尿ホルモンを抑えてしまって尿が出てしまいます。
また、ふくらはぎは、足の静脈の流れを良くするのに重要な部位です。
運動不足
ふくらはぎの筋肉は、収縮することで筋肉に挟まれた静脈を圧迫し、血液を押し流します。
この筋ポンプといわれる動きが、足のむくみに影響します。
運動不足は、ふくらはぎが動かないので、筋ポンプの動きが悪くなります。
しっかりとした筋ポンプを使えるふくらはぎの筋肉をつけることが、むくみ予防にも大切です。
塩分の摂りすぎ
塩分を摂りすぎると、体内では、血中の塩分濃度を薄めようとして組織や細胞から水分が引き込まれます。その結果、血液量が増加し、これがむくみにつながるのです。
肥満
脂肪が多い人も、ポンプがうまく働かずに、むくみやすくなってしまいます。
ただし、むくみの多くは生理的なものです。身体に大きな影響はありません。
注意が必要! 病的なむくみ
下肢静脈瘤の疑い:足のむくみ、足の重だるさ
普通のむくみは、一晩、寝れば治ることがほとんどです。
ですが、むくみがとれない場合、下肢静脈瘤の疑いがあります。
下肢静脈瘤になりやすい人は
- 立ち仕事が多い
- 家族歴がある
- 妊娠と出産を経験している女性
といわれています。
女性の場合、ヒールを履いていると、ふくらはぎの筋肉が使いにくいことがあります。
時には、かかとの低い靴を履き、適度な運動を行いましょう。
腎不全の疑い:足のむくみ、体重の急激な増加、尿の泡立ち
腎臓は、身体の中の水分や塩分の量を調節する機能があります。
腎臓の機能が低下すると、足のむくみや尿の泡立ちにつながります。
心臓病の疑い:足のむくみ、咳
心臓病が悪化して心不全になると、肺もむくんできます。そのため、咳が出るようになります。
特に、就寝時に咳き込むような咳が特徴です。
病的なむくみの場合、水分や塩分を溜めて体液の量が増えていることが多いです。
体重も増加する傾向にあるので、毎日、体重を測り、自分の体重の動きをチェックすることも大切です。
足と顔のむくみの解消法
足のむくみの解消法
- イスに座る。
- 両手・両足を開き、身体を後ろに反らせる。
- この姿勢を15秒キープする。
- 両手・両足を閉じ、身体全体を丸め込む。
- 丸め込んだ状態を15秒キープする。
- 2~5を2セット行う。
- 片方の足を5秒間、身体に引きつけるようにして上げる。
- 7.の動作を、左右10回繰り返し行う。
- 足をイスに乗せ、両手・両足の指を閉じたり開いたりする。これを20回行う。
動作7.で、上げた足のつま先を上に向けるようにすると、さらに効果が期待できます。
つま先をあげることで、足先まで血液とリンパの流れを良くすることができるそうです。
また、動作9.で、足は、お尻よりも少し低い位置にし、手は心臓の高さにしましょう。
手足の血行に対する重力の負荷を抑えることができるので、効果アップにつながります。
顔のむくみ解消法
- イスに座る。
- 両手・両足を開き、身体を後ろに反らす。
- この姿勢を15秒キープする。
- 両手・両足を閉じ、体全体を丸め込む。
- 丸め込んだ状態を15秒キープする。
- 4本の指で、目の下・眉の下側の順番で、内側から外側に押し流す。
- そのまま頬から首筋の前まで流し、鎖骨のくぼみをゆっくり押す。
- 目と口を5秒間の大きく開ける。
- 顔のパーツが真ん中に集まるイメージで目と口を閉じ、5秒間キープする。
動作7.の鎖骨のくぼみを押すのがポイントです。
鎖骨のくぼみをほぐすことで、上から流れてきた血液とリンパを全身にスムーズに流すことができるのです。
朝起きてから、この体操を行うことで、顔のむくみは解消されるそうです。
目はぱっちりと開き、クマも薄くなり、顎のラインもシャープになるそうですよ。
全身を動かそう
むくみは、血液の循環が悪くなることで起きます。
血液の流れをよくするには、身体全体の筋肉を動かすこと。
暑い日が続きますが、適度な運動をしてむくみを解消しましょう!