どうして、顔だけたくさんの汗をかくの?
どうして、顔に汗をかくのでしょう? 主な原因は、次の2つが考えられます。
原因1:運動不足
汗は、体温が上昇しすぎた時に、体温調節をする役割があります。
汗を分泌するエクリン腺という汗腺は、特に顔と頭に集中しています。
運動不足であまり汗をかかない生活をしていると、このエクリン腺の多くが休眠状態になっています。
いざ体温調節が必要な時に、エクリン腺が活発に働きすぎてしまい、顔にばかり汗をかいてしまうのです。
原因2:顔面多汗症
顔ばかりに汗を異常にかいてしまう場合は、「顔面多汗症」の可能性があります。
顔面多汗症の原因は、過度のストレス・偏った食生活などが考えられます。
新陳代謝がよく、汗をかきやすい方は、運動時などに全身に汗をかきます。
一方、顔面多汗症の方は、体温が上がっていなくても顔に集中して汗をかくのが特徴です。
顔汗をとめるには?
顔汗を止めるには、どのような方法があるのでしょうか?
顔ばかりに汗をかくのは、運動不足やストレス、偏った食生活が原因となることがあります。
そこで、適度な運動をしたり、バランスの良い食生活を心がけたりすることが効果的です。
適度な運動はストレス解消にもなりますね。
他にも
なども効果があります。
それぞれを説明していきますね。
顔汗をとめるためのツボ押し
体の一部分を圧迫するとその周辺の汗が減り、かわりに反対側から出る汗が増えるという性質があります。
これを「半側発汗(皮膚圧反射)」といいます。
顔汗をとめるためのツボは、大包(だいほう)と屋翳(おくえい)です。
大包(だいほう)
脇の真ん中から下にあるツボです。顔や脇の汗を即効的に止める効果があります。
屋翳(おくえい)
乳首の3~5cmほど上の部分のツボです。
ポイントは、左右両方のツボを同時に押すことです。
ギューと押して力を緩めてという感じで、2~3分間、繰り返します。
押す際の強さは、強すぎず、弱すぎず。痛気持ちいい程度で。
両手を交差させて大包を中指の腹で、屋翳を親指の腹で押えるようにすると両方のツボ(4箇所)を同時に押さえることができます。
首の後ろを冷やす
汗が出る理由のひとつに、体温が高くなっている時に熱を逃がして、体温を下げる役割があります。これを「温熱性発汗」といいます。
この場合、太い血管を集中的に冷やすことで、冷えた血液が身体中をめぐるので体温が下がり、汗をとめることができます。
顔汗の場合、首の後ろを冷やすことが効果的。
首の後ろに太い血管があるので、保冷剤や冷たいペットボトル、濡れたハンカチ、タオルなどで首の後ろを冷やしましょう。
制汗剤を用いる
制汗剤を用いることで、汗を抑えることができます。
ただし、顔はデリケートですから、ワキやボディ用の制汗剤は刺激が強すぎることがあります。
リラックスする
汗には、「温熱性発汗」のほかに、緊張や興奮したときに出る「精神性発汗」もあります。
俗にいう「冷や汗」です。
緊張したり、興奮したりすることで、発汗を促す交感神経が刺激されることで汗が分泌されるのです。
気持ちが落ち着けば、自然に汗はひきます。
ゆっくり深呼吸して、気持ちを落ち着けましょう。
また、自律神経のバランスを整えるツボを押すことも効果的。
自律神経のバランスを整えるツボには、労宮(ろうきゅう)、合谷(ごうこく)、後谿(こけい)などがあります。
労宮(ろうきゅう)
手のひらの真ん中にあります。
精神機能を司るツボです。気持ちを落ち着かせる効果もあります。
反対側の親指でゆっくり押しましょう。
合谷(ごうこく)
手の甲の側の親指と人差し指の骨が合流するあたりにあります。
自律神経を整えるだけでなく、美容や生理痛などにも効くため、万能のツボともよばれます。
反対側の手の親指でぐっと押したり、ぐりぐり回すように刺激したりしましょう。
後谿(こけい)
小指の付け根辺りにあります。親指の腹やペンなどで何度か強く押しましょう。
ツボはあまり強く押しすぎると、肌を傷をつけてしまいます。
ちょっと痛くて気持ちいい程度で押してください。
毎日続けることで、徐々に効果が得られます。
手のツボはどこでも気軽に行うことができますので、ちょっとした時間にでも、ぜひお試しください。
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