雑誌「ゆほびか」の今月号(7月号)に「かかと落とし」が紹介されました。
かかと落としといっても、格闘技の足技ではなく、かかとを上げ下げする運動です。
テレビ番組「ガッテン!」で紹介され、今、注目を集めています。
「かかと落とし」とは
「かかと落とし」は、かかとを上げてストンと下す、それを繰り返し、疲れたら足を勢いよく前方に振るだけの運動です。
考案者は、ゆうわ生活主宰・ライフ&営業食アドバイザーの成田かず子さん。
考案のきっかけは、難病にかかった娘さんのためにいろいろ勉強されたこと。
それから、数多くの悩みを抱える方々に向き合ってこられました。
東洋医学では、「氣・血・水」の流れが滞った時、病気が起こるといわれています。
そこで、身体に振動を加えて流れを促そうと考え、「かかと落とし」を考案されたそうです。
骨は全身に伝達する内分泌臓器
骨の周りには、細かい血管が張り巡らされて臓器につながっています。そして、血管はリンパともつながっています。
かかと落としで骨に振動を与えることで、血液にも、リンパ液にも、振動が伝わって流れ、身体中が活性化するのです。
血管の柔軟さは、身体の柔軟さにつながります。
血管が若ければ、栄養が細胞にくまなく配ら、若々しい身体を維持できます。
骨ホルモンとは
骨は、肌と同じように新陳代謝をします。古い骨と新しい骨が入れ替わっています。
新しい骨を作る働きをしているのが「骨芽細胞」です。運動などで骨を刺激すると、骨芽細胞が活性化し、新しい骨がうまれるサイクルが早まるのです。
かかと落としで骨に刺激を与えると、骨芽細胞から骨ホルモン(オステオカルシン)が分泌されます。
骨ホルモンには、すい臓に働きかけてインスリンの分泌を促し、血糖値を下げる働きがあるそうです。
かかと落としで骨を強くする
かかと落としをすることで、血糖値が下がり、骨の状態も良くなります。
かかと落としの利点は、血糖値を下げるだけではありません。
足からの振動は頭にまで伝わります。全身の骨を刺激し、強化できるのです。
特に、太ももの大腿骨(だいたいこつ)と脊椎(せきつい、背骨)を刺激できるところが優れています。
大腿骨と脊椎は、骨密度を測定する時に特に重要です。
かかと落としで、重要な骨を刺激し、強化できるので、骨粗しょう症の予防改善や骨折予防に役に立つのです。
全身の血流を促進
かかと落としには、ふくらはぎを刺激する働きもあります。
ふくらはぎには、血液を押し出すポンプの働きがあります。ふくらはぎが硬くなると、全身の血流が悪くなります。
かかと落としは、ふくらはぎを収縮させるので、血流促進につながります。
血流がよくなれば、全身に栄養と酸素がくまなく行き渡ります。
筋肉は柔軟になり、疲れにくい身体に変わっていきます。腰痛やひざ痛の緩和にもつながります。
さらに、かかと落としを行った後で、ふくらはぎをもむとより効果的です。運動後にもむことで、筋肉の硬化を防ぎ、血流改善につながります。
かかと落としのやり方
1日1分でもOK。イスや壁で身体を支えても大丈夫です。
- 肩幅くらいに足を開いて立つ。肩の力は抜く。つま先は前に向け、外に開かない。
- かかとを上下させる。かかとの高さは2~3㎝。ひざを曲げないように注意する。リズミカルに繰り返し、足がだるくなったら、3.へ。
- 片足のひざを曲げて後ろへ引いてから、前に振り出す。力は抜いて、足のだるさがなくなるまで、交互に繰り返す。
※2、3をできる範囲で繰り返す。最初は1回1分から。1日5回が目安。
これなら、畳半畳ぐらいのスペースでできるので、家の中でも、家事の合間でも、思い立った時にすぐにできそうですね。
コツは肩の力を抜くことです。
手軽なかかと落としで、身体を活性化してみませんか?
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