伊達公子さん
伊達公子(だて きみこ)さん。1970年、京都市生まれ。
1989年、高校卒業と同時にプロテニスプレイヤーに転向。
1995年に日本人選手初のWTA世界ランキング4位となりましたが、1996年に引退。
子供を対象としたテニス教室を全国で展開、JICAのオフィシャルサポーターや解説者など幅広い分野で活躍されました。
2008年、突然の復帰宣言し、いきなり初戦のツァーでシングル準優勝、ダブルス優勝を果たしてしまいました。
全豪オープン勝利(オープン化以降)・ウィンブルドン3回戦進出の最年長記録、WTAツアーシングルス優勝・全仏オープン勝利の歴代2位の年長記録を保持されています。
また、2010年10月にWTA史上初の40歳以上でトップ10の選手に勝利を記録しました。
岐阜での復帰戦
伊達選手は、昨年4月22日、左ひざに骨軟骨移植と半月板縫合の手術を受けました。
その後のリハビリを乗り越え、WTAツアー下部にあたるITF岐阜大会「カンガルーカップ国際女子オープン2017」(5/1~7)に出場されました。
岐阜は、伊達選手にとって思い出深い場所だそうです。
2008年大会では、クルム伊達公子として、37歳で現役再チャレンジの一歩を踏み出し、2012年大会では、第1シードとしてプレーしてみごとに初優勝を飾りました。
今回、伊達選手(WTAランキングなし)は、ワイルドカード(大会推薦枠)を獲得し、本戦出場を果たしました。
1回戦で、第3シードのリン・ジュウ選手(136位、中国)に敗れ、復帰戦を勝利で飾ることはできませんでしたが、46歳という年齢や手術のことを考えると、実戦で1試合戦えたことだけでも、すごいことです。
前例のない挑戦
試合後、伊達選手はいいました。
「実際戦ってみたら、もし勝っていたら、明日戦えるんじゃないかなという気持ちはある」
「やっと、スタートラインに立てたかな……と」
中期的な目標として、プロテクトランキング193位を使って2大会だけ出場できる、テニス4大メジャー・グランドスラムの予選で再びプレーすることを検討されているそうです。
USオープン(アメリカ、ニューヨーク、8月下旬)やオーストラリアンオープン(オーストラリア、メルボルン、2018年1月中旬)で、伊達選手自身が納得できるテニスをしたいと思い描かれているそうです。
今後、試合を重ねることで、左ひざへの影響もあるでしょう。
46歳はテニスでは高齢であるという、年齢との戦いもあるでしょう。
前例のない過酷なチャレンジですが、伊達選手は目をキラキラ輝かせながら、インタビューに答えてました。
幸せのワークアウト!
伊達選手の著書「幸せのワークアウト! ストレスのないココロとカラダになる!」講談社 を読みました。
本書は、エステティックTBCメンバーズマガジン「NATSUKO」で紹介されたエクササイズと講談社のライフスタイル誌「FRaU」での特集ページを1冊にまとめたものです。
ピラティス、チベット体操、ヨガやストレッチなど、実にさまざまなエクササイズが紹介されています。
毎日全部ではなくても、これらをすべて実行されているのかと思うと、怠惰な自分の生活が恥かしくなります……。
各単元の合間に、伊達選手のコラムが載っているのですが、それによれば、ジムにいくとつい、やりすぎてしまうそうです。
ある時など、気がつけばジムに来てから5時間(!)経っていたとか。
でも、リラックスも大切にされています。
エクササイズををやる気分が乗らないときは、テレビを見ているときにソファーではなく、フロアに座ってストレッチするようにする。(中略)こうやってエクササイズをやらない日は、自分の体を少し動かしながらリラックスさせてあがることも大切。
これなら今までなかなか続かなかった人でも続けられるって気になる!はず……。
自分の心と体の変化を楽しめるようになると、きっと生き生きした生活が送れることでしょう。
(本書『伊達公子のVoice from Monaco「お家でエクササイズ」』より)
心と体の変化を楽しむ……。
私もエクササイズをやったりはしますが、【やること】だけに始終してしまい、変化を感じる、まして楽しむところまではいきません。
絶対成功の法則5ヵ条
本書に、ワークアウトの効果を高める、ボディメイク必勝ルールが紹介されています。
- まずは、自分をよく知ろう
- 姿勢に気をつける
- 食事もバランス良く! 水をたくさん飲もう
- 無理をしない
- いつでも、どこでも楽しんで
まずは、自分をよく知ろう
自分の体形や体の癖、歪みを知ることがキレイの第一歩。
確かに。化粧をするときに顔は鏡で見ても、なかなか全身を見る機会は少ないですね。
「全身鏡などでまめにチェックするように」とあります。後ろ姿も忘れずに!
姿勢に気をつける
日々の過ごし方で身体のゆがみが出ることもあります。
バッグを同じ方の肩ばかりにかけないようにしたりと、ちょっと気をつけることで大きな差が出ます。
食事もバランス良く! 水をたくさん飲もう
バランスの良い食事は、美容にも、健康にも大切。
また、伊達選手は水も1日1.5~2リットル飲んでいるそう。ペットボトルを持ちあることがおすすめだそうです。
無理をしない
自分の心と相談して自分にとってのベストをつかむことが大切だと、伊達選手はいいます。
無理をしないけれど、ちょっと頑張っているぐらいが理想だと。
すぐに効果が出なくても焦らない、イライラしないこと。
いつでも、どこでも楽しんで
チェックシートなどを利用して、記録に残すのもいいですね。
毎日やらなくても大丈夫、まずは身体を慣らすことから。
普段はどうしても外見を磨くことばかり意識が向きがちですが、中身を見つめ直すことで内面から魅力が輝き出すのです。
自分の気持ち次第で変われる、「やればできるんだ!」という気持ちになれば嬉しいな。
(本書「はじめに……」より)
伊達選手は、「自分の気持ち」を大切にされ、「やればできる」と前向きに活動されているんですね。
私も変わりたい。いえ、変わろうと思います。
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